CLSARとは
設立の背景と趣旨
平成22年9月、非公式教育・訓練分野における学習サービス及びそのサービス事業者を対象とした基本的要求事項を定めた国際規格(ISO 29990:2010)が発行されました。
その開発に国内審議団体として携わってきた一般社団法人 人材育成と教育サービス協議会(JAMOTE)は、学習サービスの認証において同規格が適切に活用されるよう、学識経験者や学習サービス分野の関係団体等と共にISO 29990サービス認証スキーム検討委員会を平成23年3月に発足。学習サービスの認証に特化したISO 29990国内認証スキームの初版を同年6月に発行しました。そして同年12月には、審査員評価登録委員会を設立。認証審査を実施した6事業者に対して、初の認証を付与しました。
このような流れの中、国内の各機関で行われている質保証要員の養成と、ISO 29990の認証要員の養成において、その方策等に齟齬が生じることが懸念されました。それを回避すべく、平成24年3月から4月にかけて「ISO 29990審査員養成研修制度に関する検討会」を開催。人材育成に関わる専門家が集い、質向上及び質保証要員の育成方策及び整合性の整理や審査員養成体系の基本的な方向性の検討を行いました。
その結果、JAMOTEは学習サービスに精通した質の高いISO 29990審査員を評価・登録する機関として、学習サービス審査員評価登録センター(以下、CLSAR(Center for Learning Service Auditors Registration))を設立しました。
その後、ISO 29990については、規格発行された後、ISO/TMB(技術管理評議会)及びISO中央事務局からISO/TC 232(※)に対して、同規格に含まれる学習サービスに関する要求事項とマネジメントに関する要求事項をそれぞれ別々の規格として整理するように要請がありました。そして、平成29年8月に学習サービス規格「ISO 29993:2017(公式教育外の学習サービス-サービス要求事項)」、平成30年5月にマネジメントシステム規格「ISO 21001:2018(教育-教育機関のためのマネジメントシステム-要求事項及び利用の手引き)」という2つの国際規格が発行されたことを受け、平成30年12月にISO 29990は廃止されました。
そこで、CLSARでは学習サービス規格であるISO 29993:2017をISO 29990の後継規格として取り扱うことを決定し、令和元年6月よりISO 29993に対応する審査員研修を行い、ISO 29993審査員となる人材を養成しております。 ISO 29990に含まれていた学習サービスの質保証・向上に対する考え方は更なる検討を経て、ISO 29993に引き継がれております。CLSARでは、ISO 29993審査員を養成することにより、引き続き我が国における学習サービス及び学習サービス認証の質保証・向上を目指し、ひいては我が国の人材育成に貢献して参りたいと考えております。
※ISO/TC 232とは、学習サービス分野の国際規格(ISO 29990やISO 29993等)の開発を担当するISOの専門委員会(technical committee)です。
本件に関するお問い合わせにつきましては、下記までお願いいたします。
- 学習サービス審査員評価登録センター(CLSAR)
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